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「20m」 塔ヶ崎智之
バサッ!……ピッピーーー!その笛の音とともに応援に来ていた親やベンチに座っている チームメイト、コーチが立ち上がって歓声を上げた・・・。
これは、ある男の事実に基づいたノンフィクションという名の伝説である。

1994年7歳
鹿島スタジアムの付近に横瀬小学校がある。やはり、サッカーが盛んな地域だけあって、 この地域の小学校はサッカーで有名である。横瀬小もその例外ではない。
その男も、そこで毎日のようにサッカーをしていた。その男の周りの男たちは サッカーが上手で、大会や練習試合では圧勝を演出する役者だった。
その男の当時の実力は定かではない。確実に言えることはリフティングが6回できることだ。

1995年8歳
この男に転機が訪れる。五幹小への転校だ。父親は天然パーマの銀行員であるが故、引っ越しが多いのだ。 男はこの時サラサラヘアーであった。
そしてもちろんサッカー少年団に入団した。 男の実力はずば抜けていた。彼自身驚嘆した。異国の地の転校生と称され、キャプテンに抜擢、 このとき初めて10番を付ける事となった。
しかし彼らに待ち受けるのは厳しい道だった。入団して数か月経つが、未だ勝ち星を取れていない。 それどころか、点すら取れない。彼がずば抜けるほど、五幹は弱小校だったのだ。

1996年9歳
あれは太陽が照りつける暑い夏の日だった。確か何かの大会だ。いつになく男は勝ちたい気持ちで 燃えていた。負けるのは散々だ。
キックオフ。サッカーは気持ちで何とかなるほど甘いスポーツではない。 やはりこの日も圧倒されていた。運にも恵まれ、失点は0で前半を折り返した。 太陽が体力気力を奪ってく。後半のホイッスルが鳴った。
相手校の猛攻に耐える五幹の守備陣。男の願いが神に通じたのか、こぼれ球が足もとにやってきた。 男は中央から右サイドに流れ、そのまま縦の突破を試みた。校内のマラソン大会において、 毎年5位以内のダイナモのような彼に、追いつける者はいるはずもなかった。
敵陣内のペナルティエリアの外に到達した瞬間、何を思ったのか、そのままの勢いでシュートを放っていた。 その距離なんと20m。ボールはトビウオのように勢いよくゴールに向かっていった。 まるでイチローが3塁ランナーを刺す時のような弾丸だ。
しかし、小学3年生にとって20mとは超長距離である。届くはずがなかった…。 スピードはそのままだが、ボールは徐々に地面に向かって落ちて行った。 そして、そのままキーパーの手前で落下し、地面に付いた。 皆が、特に男は「せっかくのシュートが……」と肩を落とした瞬間、奇跡が起こった。 バサッ!……ピッピーーー!その笛の音とともに応援に来ていた親やベンチに座っている チームメイト、コーチが立ち上がって歓声を上げた。
何が起こったのか!?そのシュートには神の仕業なのか、トルネード回転がかかっていたのだ。 地面に落ちた瞬間ボールの方向が変わり、キーパーの左足のすぐ横を抜けていった。
全身の血が騒いだ。チームメイトと喜び合った。サッカー人生初得点だ。その後五幹は勢いを 増し、さらに1点を追加。
しかし、相手校も諦めることはなく、彼らの目も決して死んではいなかった。だが、 五幹の守備陣はゴールラインを割ることを許しはしなかった。
ピッピッピー―ー!!!待望のホイッスル。五幹が初の勝利を掴んだ瞬間の音だった。 よくやった。皆よくやった。とコーチは褒めてくれた。

あの夏の暑い日のシュートは忘れる事が出来ない。今でも鮮明に思い出せる。 その後この男はアイスホッケー部に入り、氷の上で毎日闘っている。
2007年4月26日選手権大会vs東大。その日のシュートも決して忘れることはないだろう・・・。(完)      
   

工学システム学類
茨城高校(茨城)

「夢」 吉原遼
こんにちは、30期の吉原です。ホッケー部は練習時間が遅いので睡眠時間が削られてちょっと大変です。でも僕はその短い時間に不思議で幸せ(?)な体験をします。 それというのも僕は普通の人よりも夢を多くみる(らしい)のです。たった5分うとうとしただけでも…。
内容もバラエティーに富んでて日常の些細な出来事だったり、とんでもないことが起こったり。”これは夢なんだなぁ” って分かっていながらみている夢なんかも。 その中で一番多いのが追いかけられる夢なんです。これを書いている前日の夜も黒くてよく分からない影みたいなのに追いかけられました。 必死に逃げるのだけど身体が思うように動かず(いっつもそう)とうとう捕まって…ってとこでおきました。時には殺されちゃいます。 夢占いの本を読んでも影が出てくるのは対人的な悩みがあるとか、追いかけられるのは日々の疲れに身体や心が悲鳴をあげているとか悪いことばかり! 本気で病んでるんじゃないかって考えちゃいますよ。。。
それから現実と連動してる夢。これがすごく不思議!どこかから落ちる夢をみて起きたときはベッドから落ちる寸前なんです。 でも起きても手遅れで1秒後には床に倒れてます…。身体のどこかに痛みを抱えて。 あと夢でみた光景とか風景が現実に現れるんですよ!”あっ、この光景見たことある!次はこの人がこう言うなぁ” って 。基本的にたいした内容ではないから地震を予言したりはできませんけど。
こういうのって一種のデジャヴなのかな?もしくは正夢?予知夢?それとも勘違い?でもおもしろければ何でも良いか! そういえば僕は夢をカラーでみるんですが白黒で夢をみる人がいるそうです。僕にはとっても新鮮な驚きでした。皆さんはどっち派?
こんな感じに徒然と書いてしまいましたが、とにかく夢は不思議で素敵なものだなって思います。皆さんも良い夢をみられますように…。      
   

自然学類
土浦日大高校(茨城)

「Venus」 石井可菜子
大学ではよく出身地の話題が出ますよね。で、宇都宮出身の私の番では必ずと言っていいほど餃子の話になります。 と言う訳でそれについて少々……。
味が特別おいしいわけではありません。消費量が多いだけです。しかも何年か前に静岡の浜松に抜かれたらしいです。 あと、JR宇都宮駅の東口には「餃子像」なるものが存在しますが、ひたすらキモチワルイです。しかもその像の傍らには 以下のような看板があります。

餃子像

宇都宮は一世帯当たりの餃子消費量「日本一」の座を守り続けています。この像は、「ギョーザの街・宇都宮」 のシンボルとして、餃子の皮に包まれたビーナスをモチーフに、地元の大谷石を使い製作したものです。

宇都宮観光協会

……私、生まれた場所は鎌倉ですから。      
   

日本語日本文化学類
宇都宮女子高(栃木)

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